交流分析士とは?資格取得方法と仕事内容

【1】
交流分析士資格について

交流分析士の資格は、『日本交流分析学会認定の交流分析士』と『NPO法人日本交流分析協会が認定する交流分析士資格』の2通りがあります。交流分析士の資格には、初級・2級・1級・インストラクター・准教授・教授・TA心理カウンセラーの段階があります。

日本交流分析学会認定の資格はなかなか難易度が高いので、一般の方が資格を目指す場合は、『NPO法人日本交流分析協会が認定する交流分析士資格が比較的簡単かもしれません。

①日本交流分析学会が認定する『交流分析士』の資格取得条件

交流分流士として認定を受けるための条件

  • 日本交流分析学会の正会員として3年以上在籍していること
  • 日本交流分析学会およびそれに準ずる学会・研究会での発表が2回以上あること。日本交流分析学会およびそれに準ずる学術雑誌に掲載された交流分析に関する論文が1編以上あること
  • 交流分析の実践歴(ケースが5例以上あること)
  • 交流分析による自己分析記録
  • 日本交流分析学会認定研修スーパーバイザーによる推薦があること
  • 日本交流分析学会主催の研修会・研究会への参加が2回以上あること

交流分析士の資格取得にかかる費用

☑ 認定審査料 : 10,000円
☑ 登録料 : 30,000円
☑ 更新料 : 10,000円(5年ごとに更新)

②NPO法人日本交流分析協会が認定する『交流分析士』資格の取得条件

初級・2級・1級・インストラクター・准教授・教授・TA心理カウンセラーの資格があり、各々の講座を受講後、認定試験に合格すると資格が得られます。交流分析士(初級講座は20時間受講後、認定試験1日/2級は40時間受講後、認定試験2日/1級は35時間受講後認定試験2日)

交流分析士の資格取得にかかる費用

☑ 入会金 : 4,000円
☑ 年会費 : 6,000円

  1. 初級講座 : 26,460円 , 認定試験:17,280円 , 登録料:12,960円 , 2級講座編入受講料:30,240円
  2. 2級講座 : 52,920円 , 認定試験:32,400円 , 登録料:21,600円
  3. 1級講座 : 52,380円 , 認定試験:37,800円 , 登録料:32,400円

 

【2】
交流分析とは?

交流分析(Transcriptional Analysis 略してTA)は、1950年代にアメリカの精神科医エリック・バーンによって提唱された心理療法です。

精神分析を土台とし、個人が成長・変化するためのコミュニケーション理論や生涯発達理論であり、体系的な心理療法のことです。

偏見・妄想・劣等感・思い込みなどから自らを解放し、円滑な人間関係を形成し自分の能力を発揮し、充実した人生を送ることを目標としています。「私はOK、あなたもOK」を哲学とし、自分を理解し他人を理解することがコミュンケーション創りに役立つという考え方です。

交流分析の実践によって気付きの拡大・自発性の発揮・親密親交をもたらします。そのような心理支援資格として、交流分析士資格を認定しています。日本交流分析協会の講座には、教育関係の方、福祉関係の方、主婦、企業の人事部の方など、さまざまな方が受講されています。

交流分析のおもな骨子

  1. ふれあい(ストローク)挨拶やうなずきなど含めた相手の存在を認める言動
  2. 自我状態(心の成り立ち)TAでは3つの自我(P:親の心/A:成人の心/C:子どもの心)に分類しています
  3. 対話分析(コミュニケーション)相手にも3つの心があり、対話分析により良いコミュニケーションを図ります
  4. 人生態度(基本的立場)TAでは幼児期における養育者とのふれあいの過程で形成されるとしています
  5. 心理ゲーム(トラブルパターン)承認欲求が満たされないと否定的な心理ゲームで心の飢餓を満たそうとします
  6. 時間の構造化(過ごし方)TAでは時間の使い方でその人の生き方のパターン分析ができるとしています
  7. 人生脚本(自分で描いた人生のシナリオ)TAでは養育者から少なからず脚本を受取っているとし、その脚本が行動に影響を及ぼすとしています

 

【3】
交流分析士の活動領域

交流分析士は下記のような領域で活動しており、研修会や情報提供、啓蒙活動を行っています。

①社会教育の推進を図る活動

リーダーシップ開発や人間関係、顧客満足のための接遇、セールスマン教育、メンタルヘルス研修など

②子どもの健全育成を図る活動

心の支援に重点をおいた育児支援活動。

③医療・福祉の増進を図る活動

患者や家族への援助活動。高齢者施設や養護施設への支援活動など。

 

【4】
交流分析士の資格取得後は?

初級~1級講座は、教育・福祉・人事関係などの仕事に就いている人がスキルアップのために交流分析士の資格を取得するケースが多くなっています。交流分析インストラクターの資格を取得すると交流分析2級講座の講師ができ、交流分析インストラクターの資格を取得した後で指導経験を積むと、協会認定の「TA地区教室」を開設できる道も開かれています。

交流分析准教授・教授の資格を取得すると、協会の幹部指導員として各種講座の指導・普及活動ができます。

 

【5】
まとめ

この記事のまとめ

交流分析は多くの気付きをもたらしてくれるので、家庭や職場の人間関係やより良いコミュニケーション作りに役立つでしょう。

人関係でストレスを感じていたり、なぜか人間関係が上手くいかないという場合に交流分析を学ぶことはとても有意義です。NPO法人日本交流分析協会では一日入門講座もありますので、そのような機会で体験してみるのもよいでしょう。

心理カウンセラーを目指している方は必ずしも交流分析士の資格を取得する必要はありません。もちろん、交流分析の理論について学ぶ事で相談者(クライエント)との良好な関係作りに役立つ事は間違いありませんが、心理カウンセラーを目指すのであれば、心理学臨床心理学について学ぶことが先決です。

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心理学やカウンセリング技法を学ぶことは、自分自身やまわりの人への理解が深まり、 人間関係能力コミュニケーション能力 を向上させることが出来ます。その結果、人間関係を良好に保つことが上手になり、対人関係から生まれるストレスを大きく軽減すること が可能になりますので、人生の幸福度が上がるという大きなメリットがあります。

もちろん、心理カウンセラー資格を取得して 相談業務 などの仕事をしたり、 独立開業 して自分で人の役に立つ仕事をしていくことも可能です。

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