心理カウンセラーの資格を活かしてアルバイト・パート的な働き方をするには?





 

心理カウンセラーの代表的な資格である『臨床心理士』の合格者は、およそ7割が女性です。

出産・育児・家庭生活を両立しながら働くために、時間・曜日・期間を限定するなどアルバイト・パート的に柔軟な働き方をしている人も多くなっています。一般的には、アルバイトやパート勤務の職歴は評価されることは少ないですが、心理カウンセラーはアルバイト・パート勤務でも専門知識や責任を求められるので実務経験として評価されます

ここでは、臨床心理士精神保健福祉士産業カウンセラーの資格別に柔軟に専門知識を活かして働くための情報を紹介します。

 

1. 心理カウンセラーとして教育機関や団体で仕事に就くために必要な資格

アルバイトやパートのような非常勤であっても、教育機関や団体などの組織で心理職または相談員等として勤務するためには心理カウンセラーの資格が必要です。一般的なアルバイト・パートの位置付けを考えると資格が無くても働けそうに感じますが、教育機関や団体のカウンセリング業務でアルバイト・パート(臨時)として働く場合は資格が必要となりますので気を付けてください。

正職・パート・アルバイトに限らず、心理カウンセラーとして働ける分野としては、

  • 教育分野
  • 医療分野
  • 福祉分野
  • 産業保健分野

などがあります。

各分野で必要とされる資格の種類は以下の通りです。

教育分野 臨床心理士
医療分野 臨床心理士・精神保健福祉士
福祉分野 精神保健福祉士・社会福祉士・臨床心理士・保健師
産業分野 床心理士・精神保健福祉士・保健師・産業カウンセラー

アルバイト・パートによる契約であっても、相談業務を行う上では”実務経験”が求められます。これは、カウンセリング業務を行うためには専門性(心理学・カウンセリング技術)が求められるので、どういった分野の仕事で、どのような経験を積んできたか ―― を重視されます。

 

2. アルバイト・パートでも実務経験が求められます

また、アルバイト・パートでの契約では時給換算になりますが、この時給も、これまでの『実務経験』によって変わってきます。あまり実務経験が無い場、最初は報酬が低いかもしれませんが、とにかく実務経験を積むことが大切で、実績に応じて時給にも反映されてきます。

医療機関での補助的な仕事などは時給(給料)が低いですが、専門知識も深まる仕事なので実績作りの場としては良いです。心理検査や発達障害の事例を多く経験することは、スクールカウンセラーや福祉関係でも役に立つでしょう。

福祉分野も報酬は低めですが、仕事内容が多岐に渡るのでさまざまな経験ができます。一般的には同じ分野や職種で経験を積む方が有利ですが、心理カウンセラーはさまざまな問題を扱うので、専門性と共に多様な社会経験も大切でしょう。

 

3. 心理カウンセラーとしてアルバイト・パートでの働き方と収入(資格別)

ここでは、臨床心理士精神保健福祉士産業カウンセラーの資格を持っている場合について、アルバイト・パートや非正規社員の働き方と大よその給与収入を見てみましょう。

①臨床心理士の資格を取得済みの時にアルバイト・パート・非正規社員で働く場合

臨床心理士の資格は広く通用しますので、さまざまな分野で求人があります。分野別に収入/給与を紹介します。

参考記事 icon-arrow-circle-right 臨床心理士とは?

教育分野で働く場合のアルバイト・パート収入

 

スクールカウンセラー

ひとつの学校で週に1回、6時間勤務~程度のケースが多くなっています

☑平均時給 : 3,000~5,000円

☑モデル月収 : 192,000円/月(週2日勤務)

※2校掛け持ちして1週間に2日勤務という方もいます。

 

教育相談所など教育機関の相談員

☑平均時給 : 1,500~3,000円

☑モデル月収 : 230,000円/月(嘱託常勤の場合)

※地域や機関により差があります。

 

大学の研究室補助など

☑平均時給 : 1,000~1,500円程度

 

医療分野で働く場合のアルバイト・パート収入

 

病院の精神科や心療内科クリニック

仕事内容は、

  1. 精神科医による診察前の面接や心理検査を担当する場合
  2. 心理療法士として働く場合
  3. カウンセリング業務に当る場合
  4. 精神病院のデイケアの指導

など、いろいろです。報酬は規模や内容により差があります。

☑平均時給 : 1,000円~1500円程度(アルバイト/パート)

☑平均日給 : 7,000円~15,000円程度

※多くは医師の指示によりますので、報酬は高くはありません。

 

福祉分野で働く場合のアルバイト・パート収入

 

児童相談所や児童養護施設など

児童相談所の正規職員は公務員試験に合格して心理職として採用されなければなりませんが、産休や病気による欠員がある場合は、期間限定の嘱託での採用があります。

☑ モデル月収 : 160,000円~300,000円/月

 

発達支援施設など

福祉施設では相談業務もありますが、各施設によって仕事の内容はさまざまです。

☑平均時給 : 900円~1500円

 

産業分野で働く場合のアルバイト・パート収入

 

従業員支援プログラム(EAP)提供団体から派遣されて相談業務に当る

☑平均時給 : 1,500円~2,500円

 

就労支援業務など

☑平均時給 : 1,000円~1,500円

※ハローワーク関係や自治体の相談所などでの仕事が多くなっています。

 

②精神保健福祉士の資格を取得済みの時にアルバイト・パート・非正規社員で働く場合

精神保健福祉士は、ソーシャルワーカーや相談員としての仕事が多いようです。施設によって仕事内容は違います。

参考記事  精神保健福祉士とは?

医療分野で働く場合のアルバイト・パート収入

 

精神病院やクリニックのデイケアなど

☑モデル日給 : 7,000円~15,000円/日

☑仕事内容 : 作業指導や相談業務に当たります。

 

高齢者医療センター

☑平均時給 : 1,000~1,500円

☑仕事内容 : ソーシャルワーカー

 

福祉分野で働く場合のアルバイト・パート収入

 

障害者施設の相談員

☑平均時給 : 1,000円~

 

生活相談員

☑平均時給 : 1,000円~1,500円

 

 

③産業カウンセラーの資格を取得済みの時にアルバイト・パート・非正規社員で働く場合

産業カウンセラーは相談業務の場合は最低でも3年以上の実務経験を求める所が多くなっています。シニア産業カウンセラーの資格を取得していれば、採用を優遇するケースも出てきています。

参考記事  産業カウンセラーとは?

 

EAP提供企業の相談員

☑平均時給 : 1,200円~2,000円

☑仕事内容 : 登録して契約先の社員の相談に応じる。電話・メール・面接相談など

 

人材派遣関連

☑平均時給 : 1,500円程度

☑仕事内容 : 人事や総務に関る業務。ストレスチェックや健康診断の取りまとめや資料作成、連絡など。

 

就労支援業務

☑平均時給 : 1,000円程度~

☑仕事内容 : ハローワークなどの相談員。

 

4. まとめ

以上、『心理カウンセラーの資格を活かしてアルバイト・パート的な働き方をするには?』をお送りしてきました。

アルバイトやパートの雇用形態でも、心理カウンセラーとして勤務するためには臨床心理士・精神保健福祉士・産業カウンセラーなどの資格が必要です。これらの資格は取得する事が比較的難しく、費用も掛かりますので、アルバイトやパートとして働くために資格を取得することは割が合いません。

心理カウンセラーになる方は女性の割合が多く、家庭や育児と両立しながら柔軟な働き方を選ぶ人も多くなっています。既に上記でご紹介した資格を取得しており、それを活かして働き口を探したい方に適しているでしょう。

また、相談業務に就くには実務経験が必要です。心理カウンセラーは、アルバイト/パート勤務でも専門性や責任を求められますので実務経験として評価されます。最初は給与が低いかもしれませんが、実績を積んで、よりよい条件の所にステップアップするケースも多くなっていますので、上を目指して頑張ってみましょう。

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