「あの人から好かれたい!」
「あの人と仲良くなりたい…」
このような気持ちは、恋愛だけでなく、ビジネス・友人関係においても度々生じる感情ではないでしょうか?
その際にとても有効な方法として、自分からまず相手に好意を抱き、その好意を行動として示したり表したりする方法 があります。これを心理学では 『好意の返報性』 と言います。
“優しくされたければまず自分から優しくしてみる”
この言葉の通りに行動してみることが大切です。一見、とてもシンプルと感じてしまいますが、相手からの好意が欲しいと思っているだけではダメなのです。
今回は、心理学の 『好意の返報性』 を一緒に学び、人から好かれる自分を目指して、恋愛やビジネス環境で活かしていきましょう!
【1】
好意の返報性とは?人は『好意』を貰うと返したくなる
『好意の返報性』は、恐らく少し例を取り上げれば誰もがすぐに想像のつく感情かとは思います。
― 誰かに何か貰ったら、お返しをしたくなる ―
誰もが一度は経験している感情だと思いますが、やっぱり、物を貰いっぱなしだと段々申し訳なくなってきてしまうものですよね。
それは物を貰った時に限定される訳ではなく、”優しさ”などの「感情」に対しても同じように感じるものです。
以前、とても気にかけて心配してくれた人が、今度は逆にとても困っていた時、あの時は助けてもらったから…と、自分が助けたくなるものではないでしょうか。
人間は、人に同じ位のものを返したい、そうでなければ申し訳ないと思う生き物なのです。
【2】
好意の返報性の使い方 – 欲しいなら先ずは自分から与える事
『好意の返報性』の法則は、異性でも同性でも、「仲良くなりたい」と思った時に非常に役立ちます。
相手に優しくすれば、自分に優しさ、もしくはそれに代わるポジティブな感情が何かしら返って来るでしょう。
ここで重要なのは、
- 優しくされたいから優しさを与える
- 好きになってもらいたいから好きという気持ちを表現する
という一見シンプルなのですが、難しい部分が多々潜んでいることです。
確かに、好きなってもらいたければ、まずは相手の事を自分から好きになれば良いのですが、それは相手へしっかり「好意」として届ける必要があるのです。
【3】好意の返報性はシンプルな法則 – だからこその落とし穴に注意!
“好き”という気持ちを単純に100%相手へぶつけても、必ず自分の事を好きになってくれる訳ではありません。これは当たり前のことですから分りますね。
『好意の返報性』 を有効に活用する前提には、”気遣い” や “相手をよく観察した上で” という注意すべきポイントがあります。これは当然のことかもしれませんが、ただでさえ人の感情は読みにくいものです。
『相手に自分の気持ちを “不快” だと受け取られることなく伝えていく』 ことがとても重要になってきます。
もちろん、こういった『不快に取られないようにする』気遣いをしたとしても、必ずうまく行くとは限りません。
人の性質として 『好意の返報性』 は多くの人が持っているものですから、これを活かして、少し大げさな言い方になってしまうかもしれませんが、人と人との縁を育むにあたり、意識して使っていくべき法則だと言えるでしょう。
【4】
“好意の返報性”の意識は「礼儀」にも関わる
好意の返報性は、お祝い事の時にも特に意識されるものです。
例えば「出産祝い」などのお祝いをあげた時に、お返しとして「内祝い」を返すことが多い日本。
お祝いを頂いたということに関してお返しをしていますが、これもまた、好意を返しているのです。返していると同時に、これは法則に則っていると言うよりは、「礼儀」や「常識」と捉えられることが多いのです。
この意識を持っていると、普段の友人関係や恋愛関係とは少しずれますが、「礼儀をわきまえている人」「常識ある人」としての印象を相手に付けることも出来るでしょう。
日本ならではの習慣・文化ではありますが、これもまた好意の返報性に基づいているのです。
《5》 好意を向ける相手に期待や執着はNG!
相手への気持ちが強ければ強いほど、自分が向けた好意に対して、見返りの期待も高まりますし、見返りに対する執着も生まれます。
「これだけ好意を伝えたのだから返って来るだろう」
「これで相手が自分のことを好きになってくれるはずだ!」
相手への好意をせっかく伝えても、自分が思い描いている”期待”や”執着”というのは、実は好意と一緒に相手へ伝わってしまいます。
これは、好意と一緒に伝わってしまう場合もあれば、最初に頑張ったのに返って来ないとなった時に、後から相手に与えてしまうこともあるでしょう。
人には承認欲求があり、『人から認められたい』という気持ちがあります。相手から期待通りのものが返って来ない時、憤りや怒りを感じてしまう気持ちは出てきて自然な感情かもしれませんが、それをストレートに相手に伝えてしまっては、もう二度と仲良くなることは出来ないかもしれません。
好意の返報性を上手に活用していくには、「自分がしたいからする。もし返って来なくても、それでも良い。」そんな純粋な気持ちで行うことが重要なのです。
《6》 好意の返報性は難しい? – テクニックは不要・誰でも出来る
冒頭でも少し触れましたが、心理学での『好意の返報性』の法則については、ほとんどの人が自然と持ち合わせている性質です。つまり、特別なスキルやテクニックは必要なく、誰でもこの法則を活用することが可能なのです。
特に難しいことを考える必要は全くありません。
『相手に何をしてあげたら好意として受け取ってもらえるのか?』
これは、あなた自身が相手をよく観察することで分かるものですし、決まったアクションはありませんので、自分ができる範囲で良いのです。
周りにアピールするような大きな事である必要はないし、無理する必要もありません。
むしろ、無理をすることによって、「これだけ頑張ったのに…何の見返りもないのか・・・」 という負の感情が付きまとう可能性が高くなってしまうかもしれません。
そうならない為にも、自分の負担が少ない範囲内で相手に尽くそうとすることが 『好意の返報性』 を成功させるための大切なポイントでもあります。
《7》 好意の返報性のまとめ
好意の返報性を活用するポイントのまとめ
『好意を受けると好意を返したくなる』 という人の心理が『好意の返報性』です。この法則を活かして相手からの好意を受け取る為には、まず自分から相手に対して好意を与えることです。
ただし、相手に与えた好意そのものが”好意”として受け取ってもらえるか?というのがポイントになります。不快な気持ちにさせてしまったりはしていませんか?相手のことをよく観察し見極める事がとても大切です。
また、見返りを過度に期待してはいけません。期待感や執着心は表情や態度に出やすく相手に見抜かれます。まずは「成功したらラッキー」くらいの気持ちで取り組んでいきましょう!
好意の返報性を通じて支え合う
「持ちつ持たれつ…」とよく言います。
それはこの法則にとても当てはまると思うのです。人は一人では生きていけません。
ですが、AさんはいつもBさんにしてもらっている、与えてもらっている、という一方通行ではいけません。時にはBさんにも全く同じものでなくても何かしら返していくことが「好意の返報性」の結果として「支え合う」ことに繋がっていきます。
この法則を通して、相手に好きになってもらう事もそうですが、人と感情を通わせ、幸せを感じることが出来るでしょう。
与えて与えられ、そんなことを繰り返しながら、豊かな人間関係を築いていきたいですね。
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