人の心の成長を理解することができる発達心理学とは?

人間が生まれてから死ぬまでの間に人の心というのはどのように変化し発達していくのか? これを様々な角度から研究してその実態を明らかにしていくのが発達心理学です。

発達心理学では具体的にどのようなことを学んでいくのかを、詳しく見ていきましょう。

 

2. 発達心理学とは?

人の心の発達の原理や法則を体系化しようとするのが発達心理学 です。

発達心理学と聞くと子供の心の発達を対象とした心理学のようにも思えますが、人が生まれてから死ぬまでの人間の全ての成長段階での心の発達について研究します。

しかし発達心理学という分野ができたはじめの頃は、研究対象は子供が大人になるまでの発達過程についてでした。それが近年になってから、老人になるまでの人の心の発達を研究対象とするようになりました。

というのもそれまでは身体と同様に、中高年以降には心の発達はなくなってしまい衰退期として捉えられていたからです。

しかし近年になり、知恵や人格など人の精神の発達は老人になっても人生を終えるまでずっと続くのではないかと考えられるようになったのです。

人の心は人生を通じて柔軟に変化することが認識されるようになり、赤ちゃんから子供、青年になり成人になり、さらに中年、老人に至るまでの 人間の全ての時期での心の発達過程が発達心理学の対象 になりました。

 

2. 発達心理学で学ぶ内容について

人の生涯にわたる精神活動つまり心の変化や発達について学ぶのが発達心理学ですが、具体的にどのようなことを学ぶかご紹介します。

発達心理学では人の心についてこのような角度から学んでいきます。

  • 感情
  • 社会性
  • 認知
  • 身体的能力

人は 悲しい・嬉しい・楽しい などのさまざまな感情がありますが、これが成長段階でどのように変化するのかを学びます。

また、

  • 周囲の人との関係性
  • 人間関係の形成の仕方である社会性
  • 身の回りの環境や世界に対して自分がどのように関わるのか
  • 自分の考えに対する理解や記憶

などの認知を学びます。

さらに、運動能力や身体能力などのさまざまな要素が発達して変化することで、心にどのような変化が起こるのかを学んでいきます。

 

3. 発達心理学を学ぶことのメリット

発達心理学は子育て中の母親や子供と関わる仕事に就く人だけでなく、さまざまな人にメリットのある学問です。

人の成長や発達の過程について心理学の理論から研究するのが発達心理学ですが、これを学ぶことによってこれまで理解できなかった他人の行動や発言について理解できるようになります

つまり、人間関係を円滑にするノウハウの基礎が得られるという事ですから、 家族恋愛ビジネス環境 でも活かすことができるということですね。

3-1. 他人への理解が深まる

発達心理学を学ぶことで、『人がもともと持っている性格や遺伝などの内的な要素』とさらに『環境』などの外的な要素の両面から、人の心についての理解を深めることができます。

「どうしてあの人はこんな行動を取るのか?」 「どうしてあんな発言をするのか?」 といった多くの人が抱える問題に対しての答えを導きだすサポートをしてくれます。

自分自身の心の問題を解決することも

発達心理学を学べば多くの人が抱える心の問題を客観視でき、どのように人の心が変化していくのかも理解できようになるので自分自身の心の問題も解決できるようになります。

発達心理学では、自分自身のアイデンティティを理解するのにもとても有効です。

心の悩みや問題も、人間の心の発達段階と照らし合わせて考えることでその原因がはっきりと分かるようになったり、どのように乗り越えれば良いのかなどが明確に分かるようになります。

人間関係がスムーズになる

人間のさまざまな行動のメカニズムを研究するのが発達心理学なので、これを学ぶことで心の問題を常に客観的に見ることができるようになります。

そうすれば自分の心の問題も家族などの身近な人の心の問題にも冷静に対処できるようになるでしょう。

その結果として人間関係でつまずくことも少なくなります。

子供の心を理解できるように

子供に対して、ついつい感情的に叱ってしまったり、そもそも叱り方が分からない、などの育児の悩みについても発達心理学は大いに役立てることができます。

『子供がどうしてこんな場面でこのような行動を取るのか』ということが大人は理解できないために、子育てで悩まされるシーンは多くあります。

2歳から3歳くらいに訪れるイヤイヤ期に悩まされるママも多いのですが、発達心理学の知識があればイヤイヤ期の原因となっている子供の内面を理解できるようになります。

発達心理学を学ぶことで大人が理解できない子供の行動や言動の理由や背景を理解することができるようになれば、より子供の心に寄り添った子育てができるでしょう。

子供のストレスもママもストレスも軽くなります。

3-2. 発達心理学の知識を活かして仕事をする事も可能です

発達心理学を学ぶことで自分自身の心の問題を解決したり身近な家族や友人との関係性が良くなったりとメリットがたくさんありますが、さらにさまざまな仕事でも活かすことができます。

心理カウンセラーもそうですが、臨床発達心理士やスクールカウンセラーなどは特に発達心理学が役に立つ仕事です。

臨床発達心理士は一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構が認定する民間の資格ですが、現時点では、国家資格である公認心理師に次ぐ広く認知された心理資格となります。

公式サイト 一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構

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発達心理学をベースとして育児の悩みや不安、いじめや虐待、不登校や引きこもり、自閉症や学習障害などさまざまな問題を抱える人をサポートしてく仕事です。

スクールカウンセラーとして発達過程でさまざまな問題にぶつかることが多い思春期の子供たちの心に寄り添って導く役割をしたり、心の問題を抱えた人やその家族をサポートしていきます。

育児の悩みから思春期の子供や発達障害、老年期の問題までさまざまなニーズに合わせた活躍が期待されるのが臨床発達心理士の仕事です。

4. まとめ

人が生まれてから死ぬまでの心の発達を研究する発達心理学は、数ある心理学の中でもとても身近な内容であると言えます。

心理カウンセラーや臨床発達心理士などの仕事に活かせると同時に、人生を充実させるためにも学ぶ意義のある学問です。

 

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