基礎心理学の種類には何がある?基本として学ぼう

一人ひとりの人間が抱える心の悩みを解決に導くためのサポートをするのが心理カウンセラーの仕事ですが、その さまざまな悩みに対応するために学ぶのが心理学 です。

種類もさまざまある心理学ですが、その基本となる基礎心理学について解説致します。

 

1. 基礎心理学とは?

仕事や人間関係などさまざまな場面でストレスが強くかかる現代人は、大きな悩みを抱える人も多くその悩みの種類も人によって実にさまざまです。

心理カウンセラーになるためには心理学を学ぶ必要がありますが、その種類は実に驚くほどたくさんあります。

膨大な種類がある心理学ですが、大きく分類すると 基礎心理学応用心理学 の2つに大別されています。

基礎心理学は人間であれば誰もが持っている心の仕組みを科学的に解明するための学問で、文字通り心理学の基礎となるものですので 心理カウンセラーを目指すなら必ず学んでおきたい ところです。

心の仕組みを追及する学問で基本的に応用はしないで知識を蓄積させることを目的としており、心理学の一般法則になるのが基礎心理学です。

例えば特定の集団に対して統計を取ったりしてその傾向を見ていき、どのように人間は成長し発達していくのかを解明していきます。

基礎心理学を応用して展開される応用心理学の理論を構築するところで、ほとんどの心理学分野で共通となる基本的な知識となります。

観察や実験、調査などに基づき科学的な立場から心の仕組みを解明する 実験心理学 もこの基礎心理学に含まれると言われています。

 

2. 基礎心理学の種類

心理学の基本的な知識となるのが基礎心理学ですが、この中にも種類があります。

代表的な基礎心理学の種類と大まかな説明をしましょう。

  • 発達心理学
  • 社会心理学
  • 人格心理学
  • 生理心理学
  • 行動心理学
  • 認知心理学
  • 学習心理学

発達心理学は、人が年齢を重ねるごとに心にどのような変化が起こるのかを研究する学問です。

人が社会の中で行動する際の心の動きや、行動を研究する学問は社会心理学と言います。

人格心理学は性格や人格などの一人ひとり違うパーソナリティーについて研究するもので、生理心理学は特定の心理状態のときに脳のどの部分が働いているのかを脳波や心電図などを使って調べる学問です。

行動心理学は人の行動を観察し心の動きを研究するもので、認知心理学は思考や記憶、知覚などの人の認知活動について研究する学問です。

人や動物がさまざまな経験を通じながら学ぶことで、どのように行動が変化していくのかその過程を研究していく学問が学習心理学になります。

2-1. 基礎心理学の例を詳しく紹介

ここではさらに代表的な基礎心理学の詳しい内容について解説していきたいと思います。

発達心理学とは?

人が生まれてから、大人になるまでの心の変化を研究するのが発達心理学です。どのように心が発達していくのか、その過程を解明して心の発達の原理や法則を調べていきます。

新生児や幼児期の頃には身体も心もまだまだ未熟ですが、次第に自我が芽生え身体の成長に伴って心も発達していきます。

身体と心には深い関わりがありますが、身体の発達のように目に見えた成長が分からないのが心です。

人の心の成長にはある法則があるのではないかと考えるのが発達心理学の基本で、他人との関係性や環境の中で少しずつ育まれていくものです。

そのような心の成長の過程を分かりやすくするために、何歳ではどのような段階にあるのか、どんな状態なのかを大まかな目安にしたものが発達心理学です。

 

生理心理学とは?

生理心理学とはその名の通り生理学と心理学を組み合わせた学問で、人の心の変化に伴って身体の中ではどのような影響が出てくるのかを研究していきます。

生理心理学を応用して開発されたのがウソ発見器です。

人は都合の悪いときなどに嘘をついてごまかそうとすることがありますが、平気な顔で嘘を言っても心拍数が上がったり手のひらに汗をかくなど身体に変化が生じるものです。

このように人間は心に変化があると身体にも変化が起こるのですが、これを細かく追及し解明していこうというのが生理心理学です。

人の心と身体には密接な関わりがあり、例えば大切な会議やデート、遠足などの前日には緊張や興奮などで眠れなくなることがあるでしょう。

生理心理学を学ぶことでこのような心や脳と身体の関係性を理解できるようになり、人間の心をより深く理解していくことができます。

関連リンク 日本生理心理学会(JSPP)

社会心理学とは?

集団社会における人間の心理状態に着目したのが社会心理学です。

社会構造や集団心理、集団行動、さらに特定の集団での人間関係から集団形成までとても幅広い領域が含まれています。

人間はさまざまな人との関わりの中で生きており、人と人、個人と集団、さらに社会などさまざまな組み合わせの中で行動の取り方も違ってきます。

そこには特定の法則性があるのかを研究したり、特定の行動によりどのような問題が生じるのかを解明していくのが社会心理学です。

またスマホやSNS、流行や世論など時代背景も人間形成などに大きく影響してくるのでその時々で研究対象も大きく変わってくるのも特徴でしょう。

人間は社会現象からも大きく影響されていますが、社会心理学では人は時代の流れや社会現象をどのように捉え、その時々でどのように行動を変化させていくのか社会と個人との相互作用を研究していきます。

関連リンク 日本社会心理学会

人格心理学とは?

ネガティブな人や几帳面な人、やさしい人やポジティブな人まで、人間は一人ひとり異なる性格を持っています。性格だけでなく、思考や感情、知能まで全て一人ひとり異なり、この全ての側面を統合したものを人格と言います。

人格のことをパーソナリティーと言いますが、人格心理学ではこの一人ひとり個性のあるその人格をより明確にしていこうとする学問です。

例えばある特定の行動パターンはどのような性格によるものなのかなど、人間の性格や人格の法則を人格心理学が明らかにしていきます。

学習心理学

人間や動物などの生き物は、生きていく上でさまざまな経験をすることでいろいろなことを学んでいます。

経験から学び、より良く生きることができるよう行動が変化していくのですが、この過程を研究するのが学習心理学です。

学習心理学で有名なのが パブロフの犬の実験 でしょう。

これは犬に餌を与える前に毎回ベルの音を聞かせることで、最初のうちは何も反応しなかった犬が次第にベルの音を聞くだけで唾液が出るようになるというものです。

ここで分かることは、犬がベルの音が鳴れば餌がもらえるということを繰り返される経験の中で学んでいったということで、これは犬だけでなく私たち人間も同じように多くの実体験から学び行動が変化しています。

人間や動物が経験の中でどのようなことを学んでいるのか、その法則性を研究していくのが学習心理学です。

3. まとめ

人間の心の根本的な謎を解明しようとするのが基礎心理学になります。

目には見えない心の仕組みを論理的に解明していこうとするのが基礎心理学でその種類は実にさまざまです。

 

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