日本カウンセラー学院は、実践力のある心理カウンセラー養成を目指しており、通学制が主体の学校となっています。
知識を学ぶだけでは、なかなか実際のカウンセリングの力はつきません。知識が使えるようになるためには、直接講師からの指導が有効です。日本カウンセラー学院では、少人数、担任制できめ細かい指導を行っており、講師や講座の仲間とコミュニケーションを取りながら、楽しく学べるのも少人数制のメリットとなります。
つまり、知識の習得は勿論のこと、実践力を身に付けることも可能です。
取得可能な資格として、日本カウンセラー学院の各養成コースを修了し、試験に合格することで、認定臨床心理カウンセラーや認定臨床心理療法士の資格(NPO法人 日本臨床心理カウンセリング協会が発行する資格)を取得する事が可能です。
資格取得後は、スクールカウンセラー・企業内カウンセラー・民間カウンセリングルームなど(※一例です)で活動したり、独立開業してカウンセリングルームを開業するという道も開け、実際に多数の方が開業している実績もあります。
ここでは、日本カウンセラー学院の養成講座のご紹介や、取得可能な資格(認定臨床心理カウンセラー/認定臨床心理療法士)の内容についての解説を行っていきますので、心理カウンセラーを目指す一歩を踏み出す検討の参考としてみてください。
[1]日本カウンセラー学院への入学について
日本カウンセラー学院では、初心者から特修科まで、心理カウンセラーのための学びのコースを用意しており、ステップアップしていくことが可能です。
また資格の総合スクール 『LEC』 と提携し、全国のLEC各校においても相談会を開催しています。不安な方は、入学前に、説明会や体験レッスンに参加するのがよいでしょう。(※事前予約制)
尚、日本カウンセラー学院の講座は、すべて通学制です。
1-2. 校舎(通える場所)
東京都を中心に教室を構えており、千葉県・神奈川県・北海道・愛知県・大阪府・福岡県などに展開しています。主な教室は以下の通りです。
東京日本橋本校、立川サテライト校、町田サテライト校、立川サテライト校、横浜サテライト校、札幌サテライト校、名古屋サテライト校です。LEC実施校は、渋谷駅前本校、池袋本校、水道橋本校、千葉本校、静岡本校、名古屋駅前本校、梅田駅前本校、福岡本校
1-3. 入学資格
高校卒業(または同程度)
臨床心理士や産業カウンセラーなどに代表する資格では、心理系大学院卒業や大学で必要な心理系単位の一定取得などが条件となる事を考えれば、日本カウンセラー学院では入学のハードルが非常に低いので、志が高ければ、ほとんどの方が入学可能です。
1-4. 入学手続き
願書送付~確認後1週間以内に、クラス登録・学費納入。開講スケジュールなど案内。(※入学に必要な費用は次項目より解説します)
[2]心理カウンセラー養成コース
日本カウンセラー学院では、受講者の目的に合わせて主に3つのコースと、卒業後にステップアップできる各種専門コースが用意されています。
2-1. 基礎科
6ヶ月で20回の講義を受けるコースになります。心理カウンセリングの基礎知識と技術を学ぶ事ができ、初心者の方や日常生活や職場でカウンセリング技術を生かしたい方に適しています。下記でご紹介する専修科への編入も可能ですので、まずは基礎から始めたい方におすすめのコースです。
来談者中心療法、精神分析、交流分析、行動療法、認知行動療法、ブリーフセラピーなどを中心にカウンセリングと心理療法の基本を学びます。日常生活や人間関係に役立つ基礎知識が学べるといえるでしょう。
期間 6ヶ月 通学 週1回・2時間(基本講義×20回)10時~21時の間で選択可能。 学費 398,000円
2-2. 専修科(心理カウンセラー養成コース)
1年で40回の講義を受けるコースになります。心理カウンセラーとして、相談者の援助ができる対話の技術・知識を身につける事を目標としたコースです。専修科を修了する事で、認定臨床心理カウンセラー の受験資格が得られます。
すでに基礎科を修了された方や、ある程度心理学に対する知識を有する方で、今後、仕事としてのカウンセリング技術を磨きたい方におすすめのコースです。
このコースではカウンセリングの基礎技術・知識と、各種心理療法の概要を学びます。実践重視のカリキュラムを組んでおり、実践力を身につける講義が豊富です。
来談者中心療法、精神分析、交流分析、行動療法、認知行動療法、ブリーフセラピーなどを中心にカウンセリングと心理療法の基本を学ぶことができ、家族療法や、自己一致と受容のエクササイズ、カウンセリング実習、スーパーヴィジョンなど、知識と技術の統合を図っていきます。
期間 1年 通学 週1回・2時間(基本講義×40回)10時~21時の間で選択可能。 取得できる資格 認定臨床心理カウンセラー(NPO法人 日本臨床心理カウンセリング協会が発行する資格) 学費 784,000円
2-3. 特修科(心理カウンセラー、セラピスト養成コース)
1年6ヶ月で60回の講義を受けるコースになります。心理カウンセラー・心理療法士として、幅広く相談者の援助ができる対話の技術・知識、心理療法を身につける事を目標としたコースです。修了することで、認定臨床心理カウンセラー / 認定臨床心理療法士の受験資格が得られます。
基礎科・専修科を修了した方や、大学院の心理学・専攻を修了している方に向いており、卒業後、カウンセラーとして活躍したい方におすすめのコースとなっています。
このコースは、専修科修了が必須です。修了後は、各種専門コースへの編入が可能です。
来談者中心療法、精神分析、交流分析、行動療法、認知行動療法、ブリーフセラピーなどを中心にカウンセリングと心理療法の基本を学ぶ事ができ、家族療法や、自己一致と受容のエクササイズ、カウンセリング実習、スーパーヴィジョンなどに加え、ゲシュタルト心理療法、再決断療法、NLP,インナーチャイルドワークなどの特修講義があります。
また、カウンセリング実習を撮影してスーパーヴィジョンを受けるなど実践力を磨く講義もあります。
期間 1年6ヶ月 通学 週1回・2時間~2.5時間(基本講義×40回+特修講義20回)10時~21時の間で選択可能。 取得できる資格 認定臨床心理カウンセラー , 認定臨床心理療法士(NPO法人 日本臨床心理カウンセリング協会が発行する資格) 学費 1,230,000円
2-4. 専門コース
上記までの特修科を卒業した方向けに、以下の専門コースを追加で受講する事が可能です。
引用 相談者の問題を個人だけに限定せず、「家族」や「社会」といった関係性の中で捉える家族療法のアプローチを深めるコースです。「家族」が持つさまざまな影響力やコミュニケーションを学ぶことで、効果的な心理療法を施すための理解力・実践力を育てるこのプログラムは、世界的にも有名な家族療法の調査・教育機関であるアッカーマン家族療法研究所と共同開発しています。
引用 より洗練されたワーク技術を身につけたい方、知識が先行してしまい感覚を生かすのが苦手な方に最適なコースです。「今ここ」を重視するゲシュタルトワークを体験しながら、相談者に気づきを促す技術を習得していきます。
引用 うつ病、適応障害、パニック障害、発達障害、PTSDなど様々な精神疾患があり、4大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)の患者数よりも多くなっている現状があります。このような状況の中、日本の精神医療の現場や医療機関以外で心理カウンセリングを行う場合でも、精神疾患に関連した相談が増えています。この講座では、精神科領域でチーム医療の一員として活動するためや、カウンセリングを個人で行っていく上で必要な精神医学や精神医療の基礎知識を身につけていただくことが可能です。
引用 この講座では、カール・ロジャーズが創始した来談者中心療法について、さらに学びを深めていきます。専修科で身につけた、話し手を尊重し寄り添う技術はとても貴重で有効です。その技術を自信をもって提供していくカギは、心の発達理論等に基づく「見立ての力(分析力)」や、その分析を決めつけにしない「尊重する技術(無意識のラポール)」などです。その知識と技術とをもって、効率よく傾聴力をアップします。
引用 日本カウンセラー学院で20年間培われてきた、「心理カウンセラー養成のノウハウ」を身につけていただくための講師養成講座を開講しています。講座修了者は「日本カウンセラー学院認定講師」として、日本カウンセラー学院のオリジナルテキストを教材とし、専修科の内容までお教えいただける講座を開催することができます。
[3]取得可能な資格の詳細(認定臨床心理カウンセラー/認定臨床心理療法士)
3-1. 認定臨床心理カウンセラーの概要と資格取得
認定臨床心理カウンセラーとは?
日本臨床心理カウンセリング協会(JACC)が認定する資格になります。
臨床心理学に関する一定水準以上の知識や基本的な対話技術を有していることが認定され、社会に心理的サービスを提供できる事も認定されます。また、認定と同時にJACC(日本臨床心理カウンセリング協会)に臨床会員としての所属が認められ、スクールカウンセラーや企業内カウンセラー、精神障害者作業所指導員として活躍する事が可能になります。
認定期間 5年(更新試験を受ける事で再度延長する事が可能)
認定臨床心理カウンセラーの資格を取得するには?
受験資格 日本カウンセラー学院の認定臨床心理カウンセラー養成講座(専修科or特修科)を修了する
試験実施 年2回(春・秋)
受験費用 10,000円
認定費用 50,000円
試験内容 筆記試験(小論文)と実技試験(映像試験)。60分間の対面カウンセリングのロールプレイを行い、それを撮影したDVDを提出します。カウンセリングの内容について、用紙に書かれた設問も回答する形で「ケース確認書」を作成してDVDと一緒に提出します。
JACCが筆記試験と実技試験をもとに審査します。
3-2. 認定臨床心理療法士の概要と資格取得
認定臨床心理療法士とは?
認定臨床心理カウンセラーと同様に 日本臨床心理カウンセリング協会(JACC) が認定する資格になります。
認定臨床心理療法士は認定臨床心理カウンセラーの上位資格となり、臨床心理学の知識を有しているのは勿論のこと、より高度な対話の技術を身に付けていることが認定されます。
認定臨床心理療法士は、相談者(クライエント)に対して悩みや不安、トラウマなどを取り除いて健全な精神状態を取り戻すためのサポートを行うことを目的とします。
認定臨床心理カウンセラーの資格と同様に、JACC(日本臨床心理カウンセリング協会)に臨床会員としての所属が認められ、スクールカウンセラーや企業内カウンセラー、精神障害者作業所指導員として活躍する事が可能になると同時に、将来的に独立開業へステップアップする道も開けます。
認定期間 5年(更新試験を受ける事で再度延長する事が可能)
認定臨床心理療法士の資格を取得するには?
受験資格 認定臨床心理カウンセラー資格を取得していること
試験実施 年2回(春・秋)
受験費用 30,000円。
認定費用 5,000円(認定臨床心理カウンセラー資格取得後、半年の場合)
試験内容 実技審査1科目。JACCが推奨する心理療法を用いた60分間のカウンセリングケースのロールプレイを行い、その場面を撮影したDVDを提出します。カウンセリングケースの設問に回答する形で「ケース確認書」を作成してDVDと一緒に提出します。
JACCが映像とケース確認書を審査します。
[4]資格取得後
認定臨床心理カウンセラーや認定臨床心理療法士の資格取得した後、どの様な形でその資格を活かしていくのかはあなた次第ですが、卒業生の中には、独立開業をはじめとして、様々な形で活躍をされています。
4-1. 独立開業をした方
各都道府県で独立開業された方が沢山います。通常のカウンセリングルームを開業された方から、なんらかの特徴をもって開業された方もいらっしゃいます。
例えば、
- 女性専用カウンセリング
- フラワーセラピーを実施する
- メールカウンセリング
- 育児パパ専用カウンセリング
などです。あとは、ブログを沢山更新して、心理学やカウンセリグについての情報発信を行い、集客に頑張っている方もいらっしゃいました。
何かに特化したカウンセリングルーム開業はとても良いと思います。幅広く対応できるスキルと技術があるのであれば別ですが、そうでなければ、自分の得意分野に特化して相談者の悩みを解決する方がビジネスとして成立しやすいかもしれません。
参考までですが、各開業者のカウンセリング料金は60分で6,000円~10,000円で設定している方が多かったです。それぞれのホームページを参照する事で色々と勉強になりますので、独立開業に興味のある方は下記から参照してみてください。
参考情報 カウンセラーとしての独立開業状況
4-2. 就職や現職に活かした方
心理職に就職した方や、今勤めている会社での業務や人間関係に活かしている方など様々です。
資格を取ったからと言って、開業するだけが道ではありません。心理職として就職できれば尚良いですが、『生き方』に活かせるのも、心理系資格の良いところだと考えています。
培ったノウハウを活かして、職場での人間関係などを良好にし、更に活躍するという道もあります。
ちなみに、心理職に就職された方としては、
- スクールカウンセラー
- 老人保護センター
- 診療内科・総合病院
- 医療ソーシャルワーカー
- 電話相談員
- 学校(小中高大)の相談室
など、一例ですが、この様なところに就職した方もいらっしゃいました。
[5]まとめ
日本カウンセラー学院は、心理カウンセラー養成に特化した学院です。通学制で、少人数担任制により実践力のつく、きめ細かい指導が特徴です。実践的なカウンセリング技術は、人間関係をスムーズにして家庭生活や仕事に役立つでしょう。
資格が必ずしも就職などにつながるわけではありませんが、あなたの人生を豊かにしてくれる事は間違いありません。